2026年9月に、熱赤外カメラTIRIのフライトスペア(FS)の製造と環境試験が完了し、FS開発が完了しました(図1)! FSは、Hera探査機に搭載されたPFMと同じ設計です。当初、FSはフライト中のPFMの地上検証用として使用する予定でしたが、欧州宇宙機関(ESA)とJAXAの共同ミッションである小惑星アポフィス探査ミッションRAMSESに提供して、国際的なプラネタリーディフェンス活動に貢献することになりました。

図1:熱赤外カメラTIRIのフライトスペア(FS)
FSの出荷前に、明星電気TIRI開発チームの皆さん、Hera所内プロジェクトチーム、JAXA S&MAの皆さんで記念撮影いたしました(図2)。クリーンルーム内の中央の机に、TIRI FSが黒く写っています。TIRI EMの開発完了から3年半となりますが、引き続きワンチームで取り組んでいます。

図2:出荷直前のTIRI FS(写真中央)と明星電気TIRI開発チーム、JAXAメンバー(©JAXA)
TIRI FSは今後、ESAの欧州宇宙技術研究センター(ESTEC)に輸送され、RAMSES探査機システムとの総合試験に参加する予定です。RAMSES探査機は2028年度にJAXAのH3ロケットで打ち上げられ、小惑星アポフィスにランデブーして、2029年4月13日にアポフィスが地球最接近する前後の期間に連続して観測する予定です。二つのTIRIによる様々な小惑星の観測に、ご期待ください!
Hera JAPAN, 嶌生
2026年10月2日
